フォルクスワーゲン(VW)正規ディーラーの東邦アウトフロイデ(羅光雄社長、大阪市福島区)は店舗投資を増大する。 今秋に営業権譲渡を受けたVW奈良中央(奈良県天理市)、VW学園前(奈良市宝来町)をリニューアルし、 VWの新CI(企業イメージを構成する統一の意匠)を採用する。 これに伴い、机、いすなどの備品も一新する。建て替えで消費者が来店しやすい雰囲気つくりに力を入れ、販売台数の拡大に結びつける方針だ。
同社では今秋にシーゲル(有山茂社長、奈良市)から奈良県内のVW2拠点の人員、設備、顧客などの譲渡を受けた。 同社のVW店は既存のVW大阪東(大阪府東大阪市)、VWなんば(大阪市浪速区)の2拠点に加え4店舗体制となった。 さらに、今春にはVW大阪東の敷地面積を隣接地まで拡大し、合わせて4300平方メートルにまで大型化している。
VW奈良中央は老朽化が進んでいたため、建て替えは不可避だった。既に工事に着手し、来年2月をメドに完成する。 事務所を統合し、ショールームと一体化することで運営の効率アップを図る。
VW学園前は来年夏をメドに改装を実施する。大掛かりな工事にはならない見込みで期間は10日間程度を予定する。 両拠点とも中2階を設置していたが、効率を考慮して廃止する。
同社ではこれまでのVW2拠点から4拠点へと移行することで、業務効率の改善が図れると見ている。 今後、各店舗に人員の増員を予定し販売台数の引き上げを図っていく。
奈良】奈良県内でフォルクスワーゲン(VW)販売店網が再編される。 大阪市内に本社を置くVW正規ディーラーの東邦アウトフロイデ(羅光雄社長、大阪市福島区)は 奈良県のVW正規ディーラーのシーゲル(有山茂社長、奈良市)からVW2拠点の営業権譲渡を受けた。 VW学園前(奈良市宝来町)とVW奈良中央(奈良県天理市)の営業権、顧客、人員、設備を東邦アウトフロイデが引き継いだ。 同社のVW店は既存の大阪2拠点に加え4店舗体制となる。今後、VW奈良中央の拠点の刷新を計画するほか、 人員体制の強化で2店舗合計の販売台数を現状の20%増となる年間400台に引き上げる方針だ。
近畿地区では兵庫トヨタ(瀧川高章社長、神戸市中央区)が9月末でVW事業から撤退し、VW尼崎(兵庫県尼崎市)、VW垂水(神戸市垂水区)を閉鎖した。VW正規販売店の再編の動きが顕在化し始めている。
東邦アウトフロイデではVWの商品力、事業としての将来性を評価し、2拠点を新たにグループに組み入れることを決めた。同社はこれまでVWなんば(大阪市浪速区)、VW大阪東(大阪府東大阪市)を開設し、大阪の東部を商圏とする。隣接する奈良県まで地域を広げることで相乗効果の発揮も見込む。
人員は基本的に従来のまま踏襲し、2拠点合計で58人。店長には同社の人材を充て、徳原盛秀氏がVW奈良中央、仲野大祐氏がVW学園前の店長に就いた。4拠点の営業を森山隆行統括部長が管轄する。
同社は9月末、VW大阪東の敷地面積を広げ、4300平方メートルの大型拠点に拡大した。VW奈良中央、VW学園前とも同規模の大型拠点となり、消費者が来店しやすい環境を整え、販売台数の拡大を図る。
VW正規ディーラーの東邦アウトフロイデ(羅光雄社長、大阪市福島区)は8月をメドに、VW大阪東(東大阪市布市町)の機能を拡充する。隣接地の1650平方メートルの土地を新たに取得して敷地面積を拡大し、中古車展示場の展示台数、顧客の駐車場、在庫車両の確保スペースなどを拡充する。6月末に主力車種「ゴルフ」が全面改良したことに伴い、下取車の入庫台数が増えることを見据えた取り組み。受け皿の機能を充実させることで、新車の拡販に結びつけるのが狙い。実現の際には現状の 2145平方メートルと合わせ、VW店として最大級の3795平方メートルの拠点が誕生する。
ゴルフはVWの主力車種として同社の販売台数の多くを占める戦略商品。7代目となる新型車は、車体構造と内外装を一新しコスト競争力、商品力が向上。1・2リットル車の燃費は、歴代ゴルフ最高となる21・0キロメートル/リットル(JC08モード)を実現し、低燃費性能も積極的にアピールする。同社では、新型車販売に力を入れる中で拠点設備の充実し、今後は人員についても増員予定で販売台数拡大につなげていく考えだ。 今回の取り組みでは、拠点の隣接地の土地、建物を新たに取得した。倉庫を備えているため、機械式の2段駐車場を移設し、今後納車前の新車、下取車、在庫車両などを保管する。収容台数は80台規模となる見込み。
既存拠点との間にあったフェンスを取り払い、行き来しやすいようにスロープ(傾斜)を設ける。工事は近く着工する見通しで、8月には完成予定。 既存の敷地にあった中古車展示場を拡充し、展示台数を15から30台に引き上げる。サインポールやバックパネルを新たに設置し、認定中古車センターとしての位置付けを明確にする。
顧客の駐車場のスペースも拡大する。地面を肌色で統一し、車両間隔を広く取ることで消費者が駐車しやすい環境を整える。
独・フォルクスワーゲン(VW)正規ディーラーの東邦アウトフロイデ(羅光雄社長、大阪市福島区)は2年後をめどに、年間新車販売台数を現状の1・5倍程度となる1千台にまで引き上げる。VWは世界的に販売台数を伸ばしており、同社としても新車拡販が収益向上の契機と判断。来年末にも大阪市内に販売拠点を新設し、販売台数引き上げを図る。大阪府内の輸入車ディーラーでは独・アウディ、BMWなどが強気の販売目標台数を打ち出しており、同社としてもVW拡大基調の波に乗り対抗する構えだ。
VWは今年、3代目となる「ザ・ビートル」を投入したのをはじめ、戦略的小型車「アップ」、4シータークーペ「cc」を国内で販売を開始する。今後も独自の燃費向上技術「ブルーモーションテクノロジー」搭載車を拡充し、日本市場でも大幅な拡販をめざしている。
同社もこれに呼応し、販売台数拡大方針を策定した。同社のVW販売拠点は現在、大阪東(東大阪市)、大阪なんば(大阪市浪速区)の2カ所で、3拠点で販売を競い合う体制が効率的と判断。土地の物色に着手し、来年末をめどに新拠点を大阪市北部に開設する方向で検討する。
人員についても、ディーラー退職者の中途採用で補充する。現在は2拠点で年販700台で推移しているため、拠点数の拡大で1千台は可能とみる。年販1千台は、在阪輸入車ディーラーで上位の水準となる見込み。
東邦自動車(羅光雄社長、大阪市福島区)はこのほど、ボルボ・カーズ東大阪に、白壁を基調としたボルボ世界共通新CIのVNF(ボルボ・ネクスト・フェイス)」を取り入れ、内外装を一新した。
旧ショールームは同社が2007年に引き継いだが、築後13年経ち、3月の新型車発売を前に改装した。床は、木が持つ素材のぬくもりを生かしフローリング加工とした。写真や絵などのグラフィックアートを用い、ショールームの色彩を豊かにしている。家具や什器類の配置、照明など世界統一のイメージを施した。
同社は今年、ボルボ車販売で前年比10%増を計画する。3月に発売予定の中級車の新型効果と新ショールームによる動員力増強で、計画達成を目指す。