2024年10月4日 日刊自動車新聞
【大阪】輸入車部品などを販売する東邦自動車(北野宏樹社長、大阪市福島区)が昨年夏に開設した福岡支店が、本格稼働した。
車検やクイック整備などで使用する消耗部品を中心に約1万アイテムの補修部品を在庫する。
九州や中国地区西部の顧客に対し、同社が得意とするドイツ車を中心にほぼすべての輸入車に対応する補修部品を
より迅速に供給する体制を整え、取引拡大を目指す。
福岡支店は昨年7月に開設。営業拠点としての機能を主軸に運営しながら、ブレーキ関係やオイル、
バッテリーなど車検やクイック整備に用いる補修部品在庫拡充に努めてきた。
福岡支店の本格稼働により、これまで兵庫県尼崎市に構える大阪支社から発送していた対象となる補修部品のすべてを福岡市内から発送する。
福岡市内なら当日配達も可能になるなど、九州や中国地区西部の取引先に対する配送時間を短縮するなど、利便性を向上させる意向だ。
バンパーやボンネットなど、外装部品はこれまで通り大阪支社から発送する。
2022.07.14 日刊自動車新聞
2020.9.20 商魂
【大阪】近畿地区の輸入車販売店などで組織するIFC(インポートカー・フューチャー・クラブ、氏田耕吉会長)は、大阪市内のホテルで「第22期通常総会」を開催した=写真。令和元年度の事業報告や決算報告、同2年度の事業計画案や収支予算などの議案を承認した。
氏田会長は「昨年度後半は想像もしなかったコロナ禍で世の中が大きく変わらざるを得なかった。しかし、これを受け止め、新しい時代に向かってともに進んでいきたい」と挨拶した。
役員改選では氏田会長をはじめ、ほぼ全員が留任した。新役員として、幹事に北野宏樹氏(東邦自動車)と石田健次郎氏(アール・ティー・シー)を、監事に加賀谷敬三氏(KA―HAトレーディング)を選出した。
新年度は「withコロナ、afterコロナで勝ち残る!」をスローガンに掲げた。交流・研修・総務の各委員会がリモート活用などで研修体制を強化し、会員間のビジネスを含めた交流の復活など諸事業を積極的に推進する。
上期は会費を徴収せず、前年度の下期に活動できなかった分を充当する。
2020.9.28 日刊自動車新聞
【大阪】大阪府と奈良県でフォルクスワーゲン正規ディーラーを運営する東邦アウトフロイデ(北野宏樹社長、大阪市福島区)は、本部機能をフォルクスワーゲン大阪東(東大阪市)と同一敷地内に移転した。これまで数カ所に分散していた主要業務を1カ所に集約し、部門間の意思伝達の円滑化などにより業務効率を高める。中古車小売りなど重点分野の強化にもつなげる考えだ。
これまで本部機能はフォルクスワーゲン大阪なんば(大阪市浪速区)と同じ建物に置き、営業やサービスの責任者が在籍していた。8月にフォルクスワーゲン大阪東に本部機能を移し、本社に在籍していた保険担当者も含めて主要業務が1カ所に集まる体制に切り替えた。
フォルクスワーゲン大阪東は、同社が運営する4拠点の中心という立地から、中古車小売り強化のための専任部隊を置いている。各拠点の下取り車を集荷する際の移動の利便性を考慮したもので、4人が在籍する。今回、各部門の責任者が1カ所に集まることで、新車と中古車、サービス、保険などの業務を、より連携して推進できる体制が整った。
特に中古車部門は「収益の柱にしたい」(北野社長)考えで、重点分野に位置付けて小売り強化に取り組んでいる。従来は認定中古車センターを併設するフォルクスワーゲン奈良学園前(奈良市)に中古車の在庫を集約していたが、今後はフォルクスワーゲン大阪東でも在庫を増やす方針だ。ユーザーが現車を確認して比較検討しやすくすることで中古車の拡販につなげる。
本部機能の移転・集約の効果を中古車部門だけでなく、サービスや保険など他部門にも波及させる考えだ。
2020.9.11 日刊自動車新聞
輸入車部品などを販売する東邦自動車グループ(羅光雄社長、大阪市福島区)は2021年5月をめどに、兵庫県尼崎市に新たな物流拠点を開設する。これまで大阪市内に分散していた複数の倉庫を新拠点に集約して、作業の効率化や物流機能の強化を図る。将来的には、同業者の物流を手掛けることや、物流部門を独立させて法人化することも検討する。既存事業を取り巻く環境が激変する中、事業領域を広げて収益基盤の強化を目指す方針だ。
新物流拠点の名称は「東邦ロジスティクスセンター」で、敷地面積は約9012平方㍍を確保した。建物は鉄筋5階建てで、延床面積が1万8251平方㍍。商品を収める倉庫エリアは1~5階に設ける。
1階は荷受け、梱包、出荷エリアとし、事務所は2階に設置する。人員は約100人を想定する。
同社の大阪支社(大阪市西成区)とその周辺にある2カ所の倉庫は新物流拠点に集約する。大阪支社の倉庫が手狭となったことから周辺2カ所の倉庫を借りていたが、同支社からの商品の運搬作業などで手間がかかっていた。新物流拠点で一括管理することで、業務負荷の低減や効率化につなげる。
新物流拠点では、同社が取り扱う商品で倉庫の約半分を占める予定。倉庫の操業状況に応じて、将来的には同業者の物流を手掛けることも検討している。
羅社長は「現在はディーラーや整備工場に商品を届けているが、今後はエンドユーザーへの配達にも広がるかもしれない」と話し、今後の市場ニーズの変化も見据えて新物流拠点を活用していく考え
2020.09.09
日刊自動車新聞
輸入車部品販売などを手がける東邦自動車グループ(羅光雄社長、大阪市福島区)は、
有料職業紹介事業を新たな経営の柱に育てる。
採用活動に時間や費用をかけにくい地域部品商などの取引先に対し、利用を呼びかける。
自社のホームページ(HP)での告知に加え、今後はチラシの作成も検討するなど認知度向上を図る。
新事業を通じて慢性的な人材不足という自動車業界共通の課題解決に一役買う考えだ。
同グループは2年前に有料職業紹介事業を開始した。
以前からグループとして採用活動に力を入れてきたが、部品商や整備工場などの取引先が課題と
位置付ける人材確保を支援するため新規参入した経緯がある。
現在は「人材開発部」が求人者と求職者の間で雇用契約をあっせんする役割を担う。
豊富なデータベースの中から、年齢や職種、経験値などの各種条件に合う人材を探して紹介している。
近畿地区を中心に「紹介件数は順調に推移している」(北野宏樹副社長)が、同事業を
認知していない取引先もまだ多いという。
現在は自社HPでの掲載にとどまるが、今後はチラシを作成するなど告知活動を強化する方針だ。
自動車業界では慢性的な人材不足に悩んでいるが、人手やコストの問題などから採用活動に力を入れられず、
新卒者や優秀な人材を確保できない事業者も少なくない。
同グループが手がける有料職業紹介事業は自動車業界専門で、「当社がディーラーや部品流通など
各業種の事情に精通しているため、企業側のニーズに合った人材を紹介できる」(同)
というマッチング率の高さが強み。
同業他社にはない特徴を生かして利用拡大を図り、経営の新たな柱に育てる考えだ。
2020.8.27 日刊自動車新聞
輸入車部品販売などを手がける東邦自動車グループは、ベルト型幼児用補助装置「スマートキッズベルト」=写真=の販売を強化する。後部座席のシートベルトを子どもの体格に合わせて調整できるのが特徴で、国内基準適合やチャイルドシート不要などの利点を訴求する。不特定多数が利用するレンタカーやタクシーなどで需要拡大を見込み、年間で4千個の販売を目指す。
東邦自動車(羅光雄社長、大阪市福島区)とグループ会社のワールドパーツ(同社長、同区)は、3月にスマートキッズベルトの取り扱いを開始した。地域部品商や整備工場向けに提案し、すでに600個以上の販売実績がある。
今後は一層の拡販に取り組む。チラシを作成・配布するほか、使用方法の実演などを通じて認知度向上を図る。日本や欧州、米国での安全認証取得やシートベルト脱着の手間が省ける点などを打ち出すことで、販売増につなげる。
2020.07.27 日刊自動車新聞
輸入車部品販売などを手がける東邦自動車グループは、ヘッドランプの黄ばみを溶剤の蒸着で除去する「ヘッドランプスチームコート(HLSC)」=写真=の販売を強化する。自動車整備商工組合の展示会やビデオ会議システムでの実演を増やし、認知度向上に取り組む。利益率の高い商品として整備工場への提案活動を推進し、販売数で前年実績比3倍を目指す。
HLSCは加熱式の専用マグカップと溶剤で構成する。黄ばみやひび割れが付いたヘッドランプを番手の異なるサンドペーパーで複数回研磨した後、マグカップのノズル先端から出る溶剤の蒸気をヘッドランプに当てることで黄ばみを除去できる。従来の溶剤を塗り込む施工や塗装に比べ、施工時間が短く、作業しやすい。
価格は3万2800円(消費税別)で、溶剤の単品(500㍉㍑)は1万2800円(同)で追加購入できる。溶剤1本あたり約25台を施工できるなど利益率が高い。
東邦自動車(羅光雄社長、大阪市福島区)とグループ会社のワールドパーツ(同社長、同区)は、2018年にHLSCの販売代理店となった。これまで近畿地区の自動車整備商工組合が主催する展示会などで実演したが、今後は一層の認知度向上を図り、整備工場向けの提案活動を強化する。
2020.06.29 日刊自動車新聞
「お客さまに喜んでいただけるように、店づくりと会社づくりを進める。お客さまとのパイプを太くし、仕事が楽しくなるようにしたい」
大阪府と奈良県でフォルクスワーゲン(VW)正規ディーラーを運営する東邦アウトフロイデの社長就任にあたり、力強く抱負を述べた。
社員には「考えること」を求める。「お客さま第一を前提に、自ら考えて、発信してほしい。お客さま、社員、会社の3者が喜べるようにしたい」と方向性は明確だ。
羅光雄会長の長男。子供の頃から野球一筋で、高校、大学と名門野球部で心身ともに鍛えた。「今でもつながりがある」という学生時代の仲間は、かけがえのない財産だ。
大学卒業後は東邦アウトフロイデの関連会社の東邦自動車と取引関係のあるトヨタ部品大阪共販に入社した。物流の企画部門でコスト低減や即納率の向上に取り組み、VWやアウディの補修部品の在庫管理なども担当した。
「両社のシステムや仕組みは違うが、フィロソフィー(哲学)を勉強できた」と、大阪共販で得た考え方や発想は現在の仕事にも役立っている。
2011年に東邦ホールディングスに入社。15年3月の東邦自動車東京支社設立を主導し、関東での輸入車部品事業の足がかりをつくった。
東邦アウトフロイデに携わったのは16年10月から。新車事業のやりがいは大きかったが、投入モデルなど外部環境の影響を受ける難しさも実感した。
社員には「自分の生活のためにVWや東邦アウトフロイデの看板を使ってほしい」と願う。インセンティブを獲得して生活が潤いあるものになれば、自ずと顧客対応力も高まるとの考えに基づく。「会社はそのための支援を惜しまない」と新社長として全力でバックアップする構えだ。
(永田 剛久)
きたの・ひろき 2008年立命館大学卒、トヨタ部品大阪共販入社。11年東邦ホールディングス入社、16年取締役副社長を経て、20年1月から東邦アウトフロイデ社長。趣味は野球観戦。高校・大学などアマチュア野球を好む。1985年8月生まれ、34歳。大阪府堺市出身。
2020.1.31 日刊自動車新聞