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COLUMN

東邦コラム

2025.03.11

その他

受験と向き合う

受験と向き合う

最近の私にとって、最も大きな出来事は子どもの受験だ。

挑戦校として、実力より少し高い私立高校を受験したが、結果は不合格。ある程度想定はしていたものの、やはり現実を突きつけられるとショックは大きかったようだ。

塾で同じ高校を受験したほかの生徒に笑われ、しばらく塾に通うこともできなかった。

そんな中、担任の先生から手紙が届いた。そこには、これまでの努力を認め、これからも頑張ってほしいという温かい応援の言葉が綴られていた。

塾の先生も親身になってくれ、授業の枠を超えて自習室での勉強中にもアドバイスをくれるようになった。

たくさんの人が応援してくれている・・・それを実感した子どもは、「恩を返したい」と、再び前を向いて努力を続けている。

その努力が実を結び、私立の1.5次試験には無事合格。そして今、数日後に控えた公立高校の受験に向けて最後の追い込みをしている。

第一志望には届かなかったが、この短期間で気持ちを切り替え、真剣に勉強に向き合うようになった。

何より、親子で話す時間が増え、お互いの気持ちを共有する機会が多くなったのは、思いがけない収穫だった。

ここまで頑張ってきた努力が、公立高校の合格という形で実りますように。

受験は結果がすべてではない。挑戦し、乗り越える過程にこそ、意味があるのかもしれない。