TOHO
COLUMN
東邦コラム
2020.03.04
自動車関連
BMWの象徴である「キドニーグリル」
どの自動車メーカーも、自社のブランドイメージをフロントマスクで表現します。
世界でも人気を誇るBMWも独自のデザインを持っています。
BMW、デザインの象徴となっているのが「キドニーグリル」です。
二つに分かれたグリルは「豚鼻」とも呼ばれ、歴史を長く歩み続けています。
初めて登場したのは1933年、横長のキドニーグリルが採用されました。
当初は四角のラジエターグリルが一般的であったため、人々は驚きました。
そして、現在に至るまでキドニーグリルが採用され続けています。
昔は、エンジンルームが主に高かったためにグリルの形状も縦長でしたが、新型に変わるにつれ横長へと時代と共に変化してきました。
キドニーグリルの由来は、左右に二つ並んだグリルが腎臓の形に見えることから、英語で腎臓を意味する「kidney」と名付けれらました。
そんなキドニーグリルですが、2015年に販売された7シリーズで大きな転機を迎えます。
「アクティブエアストリーム」が搭載されました。
これは、エンジン冷やさなくても良い時は開閉式のグリルは閉じて、走行中の空気抵抗を減らし燃費向上等の効果があります。
今みたいに寒い冬ですと、エンジン始動時はエンジンが暖まっていません。
そのため、エアコンで車内を暖めるまでに時間がかかってしまいます。
しかし、アクティブエアストリームが付いているとエンジンを従来より早く暖めることが可能になりますので、温風を出すまでの時間を短縮することが出来ます。
SUVシリーズであるXシリーズ X7では、キドニーグリルが大口化されています。
今ではBMWの代表となるパーツの一つになっています。
キドニーグリルはBMWと一緒に時代と共に進化し続けています。