TOHO
COLUMN
東邦コラム
2021.03.24
自動車関連
とある雪の日に
寒さも和らぎ、暖かい陽気が心地良い季節になりました。
お陰様で今年51歳になる私も愛車もなんとか毎日動いてくれています。
とはいえ、全くのノントラブルと言うわけでもなく、2月に大雪が降った日は初めてエンジンがかからなくなるトラブルを起こしました。
そもそも、気温が低くなるとバッテリーが弱ります。
スキー場などで携帯電話の充電がすぐになくなってしまった経験をされたことがある方も多いと思います。
バッテリーが弱ると当然セルモーターを回す力も弱まりますので、エンジンがかかりづらい状態になります。
加えて私の愛車はキャブレターです。キャブレターは、インジェクションに比べ繊細で、気温や湿度に大きく調子を左右されます。
そんなキャブレターでのエンジンの始動を補助するためにチョークがありますが、残念ながら私のキャブレターにはチョークがありません。
なんのキャブレターがついているか気になるマニアな方がいらっしゃいましたら、是非お友達になってください。
サムネイルでお気付きの方もいらっしゃるとは思いますが、SOLEX44φ(N40PHH/4型ピジェタイプ)通称NISMO SOLEXがついています。
チョークのついているキャブレターはチョークを引くことで空気の量を減らし、ガソリンが濃い状態の混合気を作ることでエンジンがかかりやすい状態にします。
加速ポンプがついているキャブレターは、アクセルを煽りガソリンを直接エンジンに送り込むことでチョークを引いた状態(濃い混合気)を作り出します。
アクセルを煽る回数や、セルを回している時にアクセルを開ける/アクセルは開けない、開ける角度やタイミングはその車によって違います。
このことから儀式なんて呼ばれることもあるキャブレターの始動方法ですが、アクセルを煽りすぎるとプラグがカブってしまいます。
今回私は、弱ったバッテリーで何度もセルを回した結果、バッテリーが上がり、プラグもカブり、エンジンがかからない状態になってしまいました。
翌日バッテリーとプラグを交換し、乗り方や気温を考慮してプラグの熱価も下げ、さて万全の状態に戻ったかと思いきや、2000rpm~4000rpmの吹け上がりがどうも芳しくありません。
かかりつけの車屋さんに行くと、どうやらインマニとキャブレター本体の2ヵ所から2次エアーを吸っていたようです。
そろそろ車検ですので、これを機にキャブレターをきっちりO/Hしてやろうと考えています。
費用はそれなりにかかりますが、今後のことを考えるとちょうどいいタイミングかもしれません。
少しずつ仕様変更やチューニングを繰り返し、これからもこの金食い虫と末永く旧車ライフを楽しみたいと思います。
名古屋支社 中西