TOHO
COLUMN
東邦コラム
2023.02.08
その他
さよなら ジェフベック
エリック・クラプトン/ジミー・ペイジと共に「世界3大ロックギタリスト」と呼ばれていたJEFF BECKが、2023年1月10日に78才で突然この世を去った。
若い世代には馴染みはないと思うが、私が高校生の頃、フォークギターからエレクトリックギターの世界に引き込まれたきっかけとなった天才ギタリストであります。
あの頃は時間があればアルバムの「Wired」や「Blow by Blow」をレコードが擦り切れるほど聞いていました。
彼のギターインストのアルバムを機に、ロックのみならず、ジャズの世界にも影響を及ぼし、やがてクロスオーバー~フュージョン全盛期への立役者となりました。
世界中のギターキッズを魅了し、ギターブームを巻き起こした音楽界の功労者とも言えます。
そんな彼のギターのフレーズを耳コピするために、当時はレコードプレーヤーの回転数を落としたり、難聴になりそうなくらい爆音で聴いたりして、その1音1音拾って弾こうと頑張ってましたね。
それでもあのギターの表現力は、とてもじゃないけどコピーしきれませんでした。
髪を肩下まで伸ばし、美容院に行ってジェフベックと同じ髪型にしてくれと頼んでいた。そんな若かりし自分を思い出しつつ、白髪となった私は、再び彼の曲を聴きながらギターを片手にしています。
2年余り前にはエディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなり、もう彼らのギターサウンドを生で聴くことは出来なくなってしまったことは寂しい限りです。
改めて、ご冥福をお祈りいたします。