TOHO
COLUMN
東邦コラム
2020.01.31
自動車関連
電装品を多くつけるほどクルマへの負担は増える
クルマに後付けで電装品を付けることはよくある。カーナビ、ドライブレコーダー、レーダー探知機、後部モニターなどなど、最近は増えてきているように思う。もちろん付ければ付けるほど電気を必要とするので、クルマ側の負担は増えていく。 まず電気がどう供給されるかを整理しておくと、基本的にバッテリーは始動するときに使い、走行中に使う電気は発電機が供給している。つまり、電装品を付けると発電機への負担が増えることになる。そうなると、エンジンへの負担も大きくなるので、燃費に悪影響を与えてしまう。ただし、これは従来からの基本的な流れで、最近は事情が変わってきている。 大きく影響するのは、普及が進む、アイドリングストップと充電制御だ。
バッテリーサイズは性能ランクが大きなものを選ぶと余裕が出る
アイドリングストップはエンジンが止まってしまうので発電がストップしてしまい、バッテリーに溜められた電気を使用することになる。また充電制御はエンジンへの負担軽減のため、負荷が高いときは発電を止めるもので、その場合もバッテリーの電気を使用することになる。 もちろん純正状態プラス純正アクセサリー程度なら大丈夫なように設計されているので、とくに対策は必要ないが、あまりに大量に付けるとなると、バッテリーへの負担が大きすぎて、場合によっては溜めた電気が危険水域まで減ってしまうことも考えられる。 その場合はバッテリーを大きなものにすると安心感は高まるが、問題はスペースが決まっていて、大きいサイズにできないことがあるということ。その昔であれば、発電機自体を高出力なものに変えたが、現在では実際のところ無理。 対策としてはバッテリーサイズの頭の数字(性能ランク)をできるだけ大きくすると余裕は出るが、根本的な解決にはならないので注意が必要だ。無駄な電装品を減らすというのも対策のひとつとなってくる。