TOHO
COLUMN
東邦コラム
2019.12.27
業界関連
クルマ選び
リーマンショック以降に新車登録される乗用車のジャンルに一定の傾向がある事を皆さんはご存知でしょうか?
まず圧倒的に販売上位を占めるのは軽乗用車です。
最近では立派な装備が装着されて排気量が660ccである事を忘れるほど快適で室内空間も広くデザインされています。
もちろん自動車税は\10,800と2000ccクラス普通乗用車の1/4程度とサイフにやさしい。
次に販売台数の多いジャンルはハイブリット車です。
レシプロエンジンを電気モーターでアシストし燃料消費を抑える構造の環境適合車。
燃費は一般のガソリン車の2倍程度と年間走行距離が多い方は、かなり出費が抑えられます。
日本人が日本車を選ぶ際に何を重要視しているか
その最優先項目は経済性。
維持費やランニングコスト及び実用性を考えてモデル選択する方は日本車を選ぶ傾向にあります。
その一方で、ドライブ好きな方や自動車に個性を求める方はどういう選択をするのか
そういう方の多くは輸入車を購入しています。
輸入車には所有する満足感、運転する喜びなど日本車では味わえない価値、魅力があると感じる方が増加してるのです。
2000年に5%台だった輸入車の新車販売比率は昨年9.2%まで上昇し今後そのシェアは更に上昇すると考えられています。
「いつかはクラウン」のキャッチコピーによるトヨタ一連の大衆車から高級車への誘導戦略もマークⅡ/Xシリーズの生産終了で様変わりする事になりそうです。
かつてマークⅡ3兄弟としてヒットした高級シリーズが終焉を迎えることは日本車にステイタスを求める顧客層が激減している結果でしょう。
輸入車アフターマーケットに身を置く私は残念な気持ちもありますが、少し安堵している複雑な今日この頃を過ごしています。
東邦自動車株式会社
部品事業部 東京支社 山口