TOHO
COLUMN
東邦コラム
2021.04.22
その他
Battle Without honor and Humanity:Deadly Fight In Hiroshima
いつの東邦コラムをご覧頂き有難う御座います。
全く誰も興味がないのに自分の好きな映画をダラダラ語るコラムも遂に6作目の紹介となりました。何より諸事情でこのコラムが頻繁に見れるのはコラムを熱心に読んで頂いている皆様の特権です!
「Cartrl Land」「狂い咲き サンダーロード」
「愛のむきだし」「続 夕陽のガンマン」「Dsncer In The Dark」につづく今回は
「仁義なき戦い 広島死闘編」をお届け致します。
言わずと知れた仁侠映画の金字塔、「仁義なき戦い」の2作目に当たるこの作品、非常に人気の高いこのシリーズですが私は個人的にこの2作目が大好きです。
強烈なキャラクター達が、魑魅魍魎と化して、渡世の仁義、個人の利益、仁侠としての誇り、様々な思惑が交錯する中、ストーリーが進みます。
冒頭の食堂でのシーンが私は印象に残るのですが、千葉真一扮する、大友勝利の狂気を纏う演技は必見です。
このシーンだけでどんぶり三杯は余裕です。
名だたる昭和を熱く駆け抜けた名優達の演技も必見です。
ただ一つ現代風潮的に「や○○映画」を全面的に会社のコラムで推しまくると言うのは如何な物か!?と言う声も聞こえて来るかも知れませんが、「わしも、格好つけにゃならんですけん」。
出ました。北大路欣也演じる村岡組の殺人鬼、主役の山中正治の名言ですね。
この「仁義なき戦い」シリーズは基本的に全て広能昌三こと菅原文太が主役を務めるのですが、この広島死闘篇のみ、外伝的な位置付けで存在するのです。
山中正治と狂気の博徒、大友勝利の生き様を描いています。
漢を磨くために極道へと飛びここんだ山中の心中、母親とのシーンも胸を苦しめます。
何度も言いますがこの大友勝利が劇中全てにおいて、悪態三昧のや○○丸出し悪党過ぎて私は大好きです。
後のや○○映画でも「大友の様に演じてほしい」と言う指示が現場では出るように、まさに手本なのです。
本当はあらすじを書きたいのですが、複雑ではないのですが、文字起こしをすると非常に長くなるために割愛致します。
この「仁義なき戦い」シリーズは非常に優れた群集活劇であり、又暗黒社会を描いた一戦後史であることも事実でこの広島死闘篇に限り青春的なシーンも見受けられるますが・・・
これまでの任侠作品と大きく異なるのは事実社会に存在した「や○○」をリアルに描き、大半のキャラクターは自身の利益に奔走し、弱者を叩く社会悪としての姿が大いに描かれています。
こもコラムも作品としての「仁義なき戦い」と「大友勝利」を絶賛した物であり、実社会の反社会的勢力を推奨していることではないので、くれぐれも御理解頂ければ、必見の価値ありです!
「深作欣二」監督作品
1973年「仁義なき戦い 広島死闘篇」
東邦自動車 任侠映画担当 福井