TOHO
COLUMN
東邦コラム
2021.04.15
その他
続 夕陽のガンマン
いつも東邦コラムをご覧頂き誠にありがとう御座います。
東邦コラムファンには同じみ、まぁまぁ誰も興味ない思想の強い映画を永遠と語るコラムです!
しかし本日はなんと快挙の昨日に続きの連続投稿を成し遂げました!
おそらく諸事情でコラム投稿最多記録を更新し続けている私ですが、変わることなく本日も映画の話です。
「Cartelland」「狂い咲き サンダーロード」「愛のむきだし」に続き4作目!
1966年公開「続 夕日のガンマン」( Il buono, il brutto, il cattivo)です。
この作品のチョイスは西部劇ファンの方からすると首をかしげる内容になるかも知れません。
なんせこの映画「スパゲッティ ウエスタン」なんですよね。
これは西部劇業界におけるタブーみたいな物で、「西部劇」とは19世紀の未開拓地のアメリカ西部(アリゾナ、コロラド、カリフォルニア、ニューメキシコ、ネバダ、オクラホマ、テキサス、ユタ)の雄大で厳しい自然を前にフロンティアスピリッツを胸に逞しく生きたアメリカの言わば大河ドラマで、いわばアメリカの誇りなんです。
にも拘わずこの「続 夕日のガンマン」はイタリア人のセルジオ・レオーネ監督作品なのです。
言わずと知れたこの監督は「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続 夕陽のガンマン」とドル箱三部作を作り上げ、クリント・イーストウッドを主演に本場アメリカのハリウッド西部劇と真っ向勝負を展開しました。
原題はイタリア語で表記したのですが、「善玉、卑劣漢、悪玉」を意味して、文字通りこの三つ巴戦西部劇です。
善玉はクリント・イーストウッドのブロンディことジョー、悪玉がリー・ヴァン・クリーフが演じるエンジェル(吹き替えでは「ハゲタカ」)、そして卑劣漢イーライ・ウォラックがテュコ、
この3人が隠された金貨をめぐり、騙し合い、痛めつけ合い、共闘し、出し抜き合う
私が敬愛するタランティーノ監督も「最高のサスペンス映画」と評しています。
特にクライマックスシーンでの楽曲「Ecstasy of Gold」は楽曲、セリフ、全てが絵になりすぎていて男は全員痺れる数分です。
この楽曲youtubeでもいくらでも聞けますし、なんと私の大好きなメタルバンド「Metallica」もSEとして使用しています。
過去Metallicaのliveには何度か行きましたが、個人的にはSEとMetallica聴覚と視覚に与える情報多すぎて大興奮でした!
私は西部劇が大好きで名作からB作まで見てきましたが、スパゲッティウエスタンでありながら、この「続 夕陽のガンマン」は映像の埃臭さや、開拓時代の西部の息吹、「善玉」「悪玉」そして「卑劣漢」(悪玉より悪いってのがバンバン伝わる)この表現も、素晴らしい作品と思います!
ちなみにこの映画「夕陽の」と言われますが夕陽のシーンは御座いません!
必見の価値あり!
東邦自動車 西部劇担当 福井